オープンエクステリアの魅力を引き出すアースカラーのアプローチ

樋口様のお住まいは角地にあり、常に２方向から視線を向けられるので、どの角度から見られても絵になるようなデザインにしました。シンプルながらも温かみの感じられるエントランスをご要望の樋口様。新築のお住まいにマッチするよう、素材は自然を感じさせるアイテムに絞りました。お客様が一番目にするアプローチは１０センチ角の方形の自然石に黒いピンコロ石を組み合わせて、コンクリートの中にもナチュラルさを表現。方形石のランダムな色合いが目を引きますね。色合いが美しい方形石のデザインは道路側を広くし、玄関の前は幅を狭くすることで、奥行き感のあるアプローチに見せることができます。玄関までの距離が短くても、素材を効果的に使うことで魅力溢れる空間になりました。

黒いピンコロ石でラインをつくり、アプローチへの動線を指し示します。シンプルなデザインですが、天然の素材を使うことで、温かみを感じられるファサードへと変身。
またLIXILのプラスGというフレキシブルなアイテムを使い、玄関上部にゲートを設けました。ゲートで印象的なファサードにデザイン。ゲートを使って視線を上に誘導することで、玄関までの距離が短くてもお客様の目を楽しませることができます。プラスＧはお住まいにマッチするよう、玄関ドアとカラーを合わせました。最初からデザインに組み込まれていたかのように景観に溶け込んでいます。このプラスＧという汎用材は様々な使い方が可能な商品です。

樋口様邸ではゲートとしてだけでなく、立水栓としても使うことができるようにしました。限られた空間をアプローチや駐車場として使う場合、立水栓を設置すると邪魔になってしまう場合があります。しかしゲートと一体化させれば、スッキリと収まり、わざわざ立水栓を設置しなくても水回り機能をつけることができます。お車の洗車などにも便利な位置ですね。
新築のお住まいのデザインを元にチョイスしたのが、ガラス製のネームプレート。白い壁に黒い文字が映えます。
外壁のデザインとも相性が良く、主張しすぎない存在として無色のものにしました。玄関までの距離がなくても、素材を効果的に使うことで魅力溢れる空間になります。ファサードは敷地と道路を隔てるものはつくらず、開放感あふれるアプローチに。どちらの角度からも入りやすく、日々の使いやすさも追求しました。眺めても美しい洗練されたオープンエクステリアの完成です。