L字型の階段で高低差を安全に解消

高低差のあるアプローチには、デザイン性と安全性を考えてL字の階段を造作しました。L字型に折っているので高さをあまり感じず、奥行きを感じるメリットがあります。階段のタイルは人の歩みのリズムに合わせて２色を組み合わせてデザイン。ありきたりな階段にならないよう工夫しました。階段のタイルは人の歩みのリズムに合わせて色を変えています。タイルの色を変えるだけでも人の視線と注意を惹くことが出来ます。
お客様が目にするアプローチに６０cm角の大きなタイルを４枚使ったアクセントを造作しました。お庭へと続く道もあるので、玄関への道は目立つようにデザインしました。敷地の高低差を活かして階段の下と上にそれぞれタイプの違う植栽を植えました。下部には木立の常緑樹として人気のコニファーを、上部には季節の移ろいを感じさせてくれる落葉樹のヤマボウシを植え、フォーカルポイントとしました。電柱の補助ワイヤーが目立ってしまう立地条件ですが、色鮮やかな緑が最初に目に入ってくるので景観の邪魔にはなりません。電柱のように隠しきれない物に対しては無理に高い構造物で覆うのではなく、人の視線を操作するアイディアを散りばめるのがポイントです。
夜になると床に設置したマリンライトが点灯して階段を照らして安全性をアップさせてくれると共に、玄関前を柔らかい雰囲気に変えてくれます。

清潔感のある白いデザインウォール

全てホワイトで統一したデザインウォールは角を丸くし、カーブで落差をつけ柔らかなイメージに造作。デザインウォールには小窓を設け、中の様子が少しだけ見えるようにしています。高低差のある敷地に壁を設けると、中の様子が見えなくなってしまい防犯性に不安が残りますが、適度な隙間をつくることで不安を解消しました。階段のタイルは人の歩みのリズムに合わせて色を変えています。タイルの色を変えるだけでも人の視線と注意を惹くことが出来ます。

お庭に続く道はパーソナルスペースとしてあえて狭く

高低差のデメリットをメリットにするために、玄関とは別にガーデンスペースへ続く道をつくり、意匠性をアップさせました。こうすることでカースペースを広く取ることが出来るため、お車の出し入れもスムーズになります。カースペースは将来カーポートを簡単に設置出来るように、柱を設置する部分をカットしています。今はアクセントとして全体のデザインに溶け込んでいます。将来も見越したアイディアの一つです。