迎える場所を美しく。玄関アプローチと駐車場のモダンデザイン

住まいの第一印象を決めるのが、玄関アプローチとカースペースです。藤様邸では、この“顔となる空間”に上質な素材を組み合わせ、機能性とデザイン性の両立を実現しました。
アプローチには、600×300角のタイル「イオニア」を贅沢に使用。グレートーンのタイルが洗練された印象を与え、馬目地で施工することでシャープな直線が際立ちます。滑りにくく、雨の日でも安心して歩ける安全性にも配慮した素材です。
駐車スペースにはLIXILの「ネスカF」カーポートを採用。ブラックフレームが建物の外観と美しく馴染みます。スタイリッシュでいて実用的、長期的に快適さを維持できるカーポートです。
土間コンクリートは刷毛引き仕上げで、滑りにくさと耐久性を確保。目地部分にはエラスタイトと人工芝を用いて、見た目の美しさだけでなくクラック防止にも。外構における細かな工夫が、日常の快適さを支えています。無機質なコンクリート・硬質なタイル・人工芝のグリーンの柔らかさが絶妙なバランスを生み出していますね。
ポストにはオンリーワンの「パーサスデコ」を使用。表札には美濃クラフトの「バールミ」を選定し、玄関まわりのアクセントに。タイル、照明、金物類、それぞれの質感が調和し、シンプルながらも高級感あふれるファサードが完成しました。

庭とつながる癒しのリビングガーデン空間

リビングから続く庭空間は、家族が集う場所であり、時には一人で過ごす癒しの時間を生み出す大切なエリアです。藤様邸では、タイルテラスと個性あふれるデザインウォールを軸に、上質で落ち着いた“ガーデンリビング”が形作られました。
床面には、600角のタイルを採用。耐候性と滑りにくさに優れたこのタイルは、ガーデンファニチャーを置いても安定し、家族や来客が安心してくつろげる空間を支えてくれます。
このテラスの視線の先に現れるのが、こだわりのデザインウォールです。2種類の仕上げ材を組み合わせた壁面は、まさに「見せるための構造物」。使用された石材はメイクの「ミルストーン2型」で、重厚かつ天然素材ならではの風合いが印象的。対比するように貼られたタイル部分には、グレー系のタイルを採用し、素材の質感の違いが空間にリズムと深みをもたらします。
壁面の高さや配置にも工夫が施され、テラスに座ってくつろぐ視線をやさしく遮る一方で、閉塞感を与えないよう調整。単なる目隠しではなく、空間を引き締め、意匠性と機能性を兼ね備えた「風景の一部」としての役割を果たします。お庭でのバーベキューやお子さまの遊び場としても、背景となるこのウォールがあることで、写真映えする魅力的なシーンが自然に生まれます。
また、テラスにはタイル仕上げのベンチも設置。本物の木と見間違うようなリアルな木目調タイルを採用。ベンチに腰かけて庭を眺めるひとときは、まさに日常の中の贅沢時間。時折そよぐ風や、緑の揺らぎを感じながら、心身がふっとほどけるような癒しが広がります。