駐車スペースとアプローチを兼ねたファサード

お住まいの正面側のスペースを広めに取った敷地条件でしたので、その特性を活かして人や車の出入りがしやすい、開放感溢れるオープンエクステリアをご提案させて頂きました。スクエアな雰囲気のお住まいは白と黒を基調とした色使いなので、エクステリアも統一感が出るようにデザインを合わせました。スクエアな外観のお住まいに相応しく、ファサードにつくったデザインウォールは長方形にデザインしました。妥協の無いお打ち合わせを重ね、雪国ならではの積雪対策も兼ねた優しい雰囲気のアプローチへと生まれ変わりました。
アプローチをカースペースとして広く取っているので、駐車の邪魔にならないようデザインウォールは玄関前までセットバック。デザインウォールの下方にはボーダーの天然石を貼り、泥はねによって白いデザインウォールが汚れるのを防止します。また既存の玄関ポーチのタイルとボーダーの天然石の色合いを合わせることで、デザインウォールと玄関ポーチが一体化し、景観に溶け込むようにしました。デザインウォールに取り付けた表札はステンレスとウッドを組み合わせたモダンなデザインの物を使用。
玄関ポーチのスタート部分は、ピンコロ石で斜めにラインを取って固さを軽減させました。差し色の黄色のポストが、お客様の目を奪います。ポストの下にはピンコロ石で花壇を造作。玄関前は必ず視線の向く場所なので、シンボリックにデザインするとより一層玄関周りが華やかに感じます。
毎年頭を悩ませる積雪の問題を解決すべく取り入れたカーポートは、LIXILのテリオスポートⅢです。両サイドから計６本足で支える頑強なフォルムに、折板状の屋根材を組み合わせて１〜３mの積雪に耐えられる仕様になっています。大きなカーポートも端に柱があるので、切り返しの際も干渉しません。コンクリートだけだと冷たく固い印象になってしまうので、デザインを柔らかくさせる為にアール状に２つ、スリットを入れました。このスリットはコンクリートの割れ防止にも役立ち、お好みでスリット内に化粧砂利や下草を入れる事も可能です。フラットの屋根のカーポートがお住まいとよく調和していますね

緩やかな仕切りでつくるガーデンスペース

広いガーデンスペースの端は枕木とコニファーを規則正しく配置し、リズミカルな段差を設けました。囲いすぎない緩やかな仕切りが、ゆったりした時間の流れをお庭に与えてくれます。枕木は表札の木目カラーと色を合わせています。コニファーは植えたばかりの時はあまり幅を取りませんが、成長するにつれて縦にも横にも大きくなります。ご希望の大きさのときに手入れをする事で管理しやすい樹高をキープできます。