「整形地だからこそ」できる遊び心のあるエクステリアデザイン

試行錯誤の末造り上げたお住まいだからこそ、エクステリアにも手を抜きたくない…。とはいえ、何を選んでいいのか、家づくりは決定することは盛りだくさん。一つひとつ全て自分たちの判断で決めるということは案外難しいものです。そんな中、自分たちの思いをプロの知識と経験により、イメージ通りに具現化していく癒樹工房を気に入って下さった向井様。何もかも信頼して委ねて進めて行けたことが決め手になったようです。
そのご自宅は整形地にたたずむ黒一色のシンプルな雰囲気。それだけにオーソドックスなデザインを施せば、どこにでもある平凡なエクステリアにもなりがちです。せっかくこだわったお住まいが周囲に埋没してしまうのは残念ですね。
そこでプランナーがご提案したのは、流れるような曲線を主体的に取り入れながらも、直線的なフレームゲートが圧倒的なインパクトを与えるダイナミックなエクステリアデザイン。その外観には、通りを歩く人も思わず目を奪われそうです。
正面には、門まわりに遠近感を生み出すシックな天然石タイルの門塀と左官仕上げの白壁。アールを描いたやわらかなラインはハードな景観を和らげてくれます。その緩急を使い分けた遊び心のあるデザインは、整形地だからこその自由度が存分に活かされています！

グレー×柿渋×白の組み合わせで建物を上品にグレードアップ

向井様邸のもう一つのデザインポイントは、建物を引き立たせる美しい色彩。黒い外壁との一体感を重視した素材ごとの色づかいは、よりいっそう全体の雰囲気を優雅なものにしています。
玄関前から正面のデザインウォールに向けて渡された木調のフレームゲートは柿渋。明るい褐色の色味が黒一色の外観を上品に和らげます。
正面の塀には白の温かみのある左官仕上げに。金属やコンクリートなどハードな素材が多い中、そのやわらかな素材感が際立ちます。奥にはファサードの決め手となるグレーの天然石タイルによるデザインウォール。スレート石の凹凸感のあるテクスチャーや華やかなマーブル模様は、手前に配された白壁と相まって、ここにしかない優美な景色を生み出します。

絶妙な「目隠し」が創り出す気持ち良いプライベート空間

ワイドな駐車スペースの奥には、木目を再現したフレームと曇りガラスのパネルが和モダンを匂わせるパーティションが配置されています。それと交互に配された木塀には自然な木肌の風合いが心地良い「マイティウッド」に。お庭を囲むように配置されたフェンスはナチュラルな景色を創り出します。
2か所に施された目隠しは、外部からお庭内部への視線をさりげなくカット。光を上手に採り入れながら人目をほとんど気にせず、お庭時間を寛いだものにしてくれそうですね。
足元には、門まわりに使われたものと同シリーズの天然石の大判タイルがのびやかに広がり、一段、また一段とゆったりとした階段が優雅な気分へと誘ってくれます。芝生の緑、そして天然石タイルのテラス、裸足で行き来しても気持ち良さそうですね！思う存分プライベート空間に身を置いて、心を癒すひとときを過ごせそうです。

さまざまな光が創り出すここにしかない非日常感のエクステリア

お庭には夜を迎える頃、植え込まれた木の枝葉がドラマチックにライトアップされるほか、ステップの蹴込みに潜ませた照明がひっそりとテラスを浮かび上がらせます。休日は夕刻の一杯が習慣になったというご主人。とても素敵な夜のお庭の楽しみ方ですね。
エントランス側にはゲートに配された小さなダウンライトや、デザインウォールのアップライトなどが点灯。光に映し出された床面の乱形石や、天然石タイルの石肌が昼間とはまた違う表情を魅せてくれます。
「お庭でホームパーティをしてみたい」と思うようになった、というご感想にも頷ける寛ぎ感に満たされた向井様邸。家にいながら非日常を味わう…そんな贅沢なひとときがここには流れているようです。