7台のお車を駐車可能。駐車スペースを優先させたファサードエクステリア

遠藤様が希望された駐車場の台数はゲスト用を含めて計7台。駐車場スペースがかなり広くなるため、建物の配置計画より先にエクステリア計画を開始しました。まず敷地入り口から玄関までのスペースは、日常お使いになっているお車2台とゲスト用2台の計4台の駐車を可能に。さらに日常お使いになるお車を駐車するスペースには2台分のカーポートを設置しました。床面コンクリートのクラックを防止するための目地は、ピンコロで放射状に伸ばし、広がりを感じさせるデザインに。さらに玄関へ自然と誘導されるよう、建物を沿うようにピンコロで縁取った洗い出し仕上げと乱形石仕上げを組み合わせたアプローチをデザインしました。

4台分の駐車場奥に設置した跳ね上げ式ゲートの先には、大切なお車を駐車出来る3台用の駐車場スペースがあります。玄関前に配置した築山の外側を回り建物脇へと進める縦長の形になっており、その一番奥の部分には、お車のメンテナンスに必要な物置が設置できるスペースを確保しました。大切なお車のメンテナンスも人目につくこと無く出来ます。

白と茶を基調とした落ち着きのある和モダンなクローズエクステリア

4台分の駐車場の奥には、白い塗り壁と化粧ブロックのデザインウォール、木目調カラーの門扉を設置し、クローズタイプのエクステリアに仕上げました。道路からは中の様子が見えないので、視線が気になることはありませんね。さらに塗り壁のデザインウォールには、内側から荷物が取り出せる埋込み型の宅配ボックスとポストを設置しました。わざわざ門の外へ出なくても荷物や郵便物が取り出せるので便利です。そしてこれらのデザインウォールと建物との一体感を出すため、設置したのがGフレーム。門扉と玄関と同カラーの木目柄のタイプを使用しました。斜め使いにしたことで奥行き感も生まれています。

玄関周りは、モダンテイストに和のテイストを加えた和モダンスタイルに仕上げました。アプローチの床面は艷やかな肌の落ち着いたグリーン系の乱形石を使用。柔らかな印象を与える曲線状にデザインしたアプローチは玄関まで延びています。玄関前には季節を感じられる落葉樹を中心にした緑豊かな築山を設えました。さらに玄関前にはすりガラス調のパネルを貼ったスクリーンフェンスを設置。これは50cmほど高くなっている隣地からの視線をカットする役割を果たします。

艷やかで滑らかなハードウッドで仕上げた天然木ウッドデッキがある主庭

主庭には、イタウバと呼ばれる天然木ハードウッドを使用したウッドデッキとウッドフェンスを設置しました。イタウバは、油成分が豊富に含まれているため、経年変化によって表面がツヤツヤしてくるという独特の特徴を持っています。南米ブラジルでは昔から木橋や造船・電柱の材料として使われており、耐久性に優れている天然木と言えます。

ウッドデッキは一部くり抜いて植栽スペースを設置。ご家族が集う憩いの場所で季節の移り変わりを楽しめるようイロハモミジを植えました。夜になると足元に設置したアップライトによって枝や葉が浮かび上がり幻想的なナイトシーンを演出してくれます。ウッドフェンスは、近隣からの視線対策としての役割を持たせるため、高さ1.8mの高さにしました。人目を気にせずに過ごせるプライベート空間です。