距離の短い玄関と道路の間をデザインウォールでカバー

公園が近くにあるということは目の前の道路も人通りが多いということです。今回のように道路と玄関までの距離が短いと、特にお休みの日にドアを開けたら通りを歩いている近所の人と目が合う、なんてこともありますね。プライバシーの確保の為、今回はデザインウォールとアルミポールを新たに造作しました。
既存のデザインウォールを壊して新たに玄関前に作ったデザインウォールは、シンプルでありながらデザイン性・利便性は抜群です。壁の一部と化したポスト・表札・インターホンがすべて揃ったオールインワンタイプのネームプレートは、まさに門まわりの顔として存在感を発揮しています。
デザインウォールのみだと圧迫感を感じてしまうので、適度に視線を通すウッド調のアルミポールを等間隔に設置し、タイプの違う目隠しをプラスしました。ポールは背が高いので奥のドアもしっかりカバーできる、頼れる存在です。ポールの裏にあるライトは、夜になるとポールの隙間から光を通すので、印象的な空間を演出できます。

夜も見どころが満載の阪口様邸。ファサードでは高さや種類の違うライト達が一斉に玄関前を柔らかな光で彩り、家路につくご家族を楽しませてくれます。タイル製の階段の蹴上げの部分にはバーライトを仕込み、まるで浮いているかのような演出が施されています。株立ちのシンボルツリーもアッパーライトによってライトアップされ、よりシンボリックに演出されていますね。

デザインウォールとガーデンルームで狭小スペースが快適空間に変身

施工前は公園側の仕切りはメッシュフェンスのみだったので、公園に人が集まる休日はリビングルームでは落ち着いて過ごせませんでした。今回のリフォーム工事はガーデンルームを軸にデザインウォール、テラス屋根に縦桟の格子をプラスし、プライバシーは格段にアップしました。
新たな憩いの空間になった細長い主庭には、片扉タイプの門扉を取り付け、安全面とプライバシー面を考慮しています。門扉の両隣は壁ではなくファサードで使ったアルミポールを採用したことで、お庭に一体感が感じられます。さらに、ポールの隙間が軽やかな雰囲気を演出してくれます。
門扉を通ると、コンパクトながら居心地のいいメインガーデンが広がっています。縦桟の格子のお陰で公園から覗かれることもなく、ゆったりと過ごせそうですね。ガーデンルームの手前の床面は手入れ不要の人工芝が敷かれているので、ナチュラルテイストに仕上がっています。
仕切りの壁に沿うように、人工芝のスペースに上がるための階段と同じタイルでコンパクトな水受けを作りました。階段と地続きで作られた水受けからは、デザインの統一感が感じられますね。立水栓は２口タイプなので、ホースを差しっぱなしにしていても上の蛇口は使用できるので使い勝手は満点です。
リビングルームと直結した位置にあるガーデンルーム内は、快適そのものです。人の視線が気になる高さまではすりガラス状でありながら上部はクリアで採光性抜群のパネルが前面をカバーしているので、自然の恩恵とプライバシー性を同時に得られます。内部日除けを取り付けたので、季節や状況に応じて常に快適に過ごすことができそうですね。
テラス屋根のパネル材もガーデンルームと同じく熱線吸収タイプなので、タイルテラスで過ごしている時も極端な暑さは感じません。屋根と格子があるので、この空間は洗濯物を干すのにも適しています。
外部からプライバシーを守る暖色系のデザインウォールは植栽の採光・採風のために規則性を持って段違いにデザインしています。軽やかな雰囲気の素材で構築した堅牢なできのお陰で、以前とは比べ物にならないほど快適に過ごせるお庭へと変貌を遂げました。
ガーデンルーム内ももちろんライティング完備なので、夕食後も気軽に夜の風を楽しめますね。折戸を全開にしても片扉タイプの門扉が外からの視線を遮ってくれるので、気兼ねなくリラックスできます。