やさしく迎えてくれる落ち着いたアプローチ

玄関へ続くアプローチは、建物の雰囲気に合わせて落ち着いた色合いでまとめました。
床面は、600×300角のタイル「イオニア」を用いて斜めのデザインに。限られたスペースでありながらも奥行き感がプラスされ、ダイナミックで華やかな印象のアプローチに。
道路との境界には黒のピンコロライン「ブイグラニット」を入れ、アプローチ全体の印象を引き締めながら上品なアクセントになっています。
また門袖にはタカショー「セラウォールRC杉板」を使い、硬い印象になりやすい外構に温かみを添えています。表札は照明付きの「ステラルーチェ」を採用。主張しすぎず、空間に自然と溶け込むデザインです。夜になると表札灯が優しく光り、帰宅時にほっとできる雰囲気をつくってくれます。
手すりにはデザイナーズレールH800を採用し、シンプルでありながらもご家族の安全を守る役割を果たします。
全体的に余計な装飾を入れず、素材の質感が感じられる上品なエントランスに仕上げました。

使いやすさと上質さを両立させた落ち着いた土間まわり

駐車スペースは、日常でいちばん使う場所だからこそ、シンプルで扱いやすく、長くきれいに保てる仕上がりを意識しました。
土間コンクリートは刷毛引き仕上げで、表面は滑りにくく、車の出入りが多いご家庭でも安心して使える仕様です。ブラックのエラスタイト伸縮目地を入れ、デザインのアクセントとしても機能しています。ほどよく空間が引き締まり、全体に落ち着いた雰囲気が生まれます。
サイクルスペースも土間仕上げで統一し、隣には人工芝を。コンクリートの無機質さの中に柔らかな緑が入るだけで、スペース全体に明るさと親しみやすさが加わり、玄関まわりとのつながりも自然になります。
駐車と駐輪の位置を分けることで動線が整理され、気持ちよく出入りできる空間に仕上がりました。
必要な機能はしっかりと持ちながら、見た目もすっきりと整った駐車まわりです。

手入れを軽くしつつ、景観も保つ控えめなデザイン

外構の中でも、後回しにしがちなサービスヤードや境界部分。こうした場所をきちんと整えておくと、毎日の暮らしがぐっと楽になります。
フェンスには、エコモックフェンス（シックグレー）を選びました。落ち着いた色味で外観に自然と馴染み、目隠し効果がありながらも圧迫感のないデザインです。
地面には防草シートと6号砕石を敷き込み、雑草対策を強化。見た目の清潔感が続き、手入れの負担も抑えられます。境界の処理にはエッジマイスターを使用し、仕上がりのラインがきれいに整うようにしています。
こうした丁寧な仕上げが外構全体の心地よさにつながります。

緑と光がやさしく重なる上品な庭空間

外構に柔らかさを与える植栽は、種類の組み合わせと色味のバランスを大切にしました。シンボルツリーには、明るい葉色が美しいメラレウカ レボリューションゴールドを。中心にひとつ樹が入るだけで、玄関まわりの印象がぐっとやわらかくなります。
足元には、カレックスエバーゴールド、ニューサイラン、クリスマスローズ、ローズマリー、タイムなどを植え込み、季節ごとに違う雰囲気が楽しめるようにしています。
それぞれの植物が持つ質感が重なり合い、落ち着いた中にも自然の豊かさを感じられる植栽帯になりました。
立水栓にはアクアルージュW（ブライトレッド）を採用。外構の落ち着いたトーンの中に華やかさが加わり、アクセントとしての役割を果たしています。ブラックのガーデンポットとの組み合わせで、全体の印象が引き締まります。
夜は、ガーデンアップライトミオやエバーアートポールライトがやわらかく灯り、樹木や壁に美しい影が落ちます。
ほんのり温かみを感じる明かりが、外構全体に上品な雰囲気を添えてくれます。