雑草対策は、土の露出を最小限に抑えること！

自分たちで作ってきたお庭がいつしか手に負えなくなってしまう…よくあるケースですが、12年前に新築した江口様邸もやはり、ご自身で植えたコニファーや芝が次第に伸び放題になり、蚊の発生や雑草に煩わされるように。気が付けば目を背けたくなる場所になってしまったようです。面積的には広く、お隣のお宅からの目線も気にせず出られる状態でありながら、使われないどころか、持て余すようにまでなってしまったお庭。
それではもったいない、と一念発起したことで、それまでとは180度違う、つい出たくなるような要素が満載のお庭に生まれ変わりました。

コンセプトは「眺めて楽しめる庭」。そこは美しいだけでなく、楽しさや快適さ、広さを存分に味わうことのできる場です。それを実現したのがメンテナンスフリーという機能性。
例えば、芝とウッドデッキが中心だった地面はウッドデッキを残しつつ、芝は全て取り除き、フロアビーズと人工芝の舗装に。
フロアビーズとは、小さな砂利などを樹脂で固めた舗装材で、色彩豊かな表情が演出できるだけでなく、長年ほぼ手間なく美しさを保てることが特徴です。また、透水性にも優れているため、水はけが良く、雨が降っても地面がジメっとすることもありません。湿気や水たまりを好む蚊などに悩まされることも減りそうですね。

また人工芝を敷いたことで、グリーンとの色鮮やかなコントラストが楽しめるだけでなく、念願だったワンちゃんのプレイスペースとしても大活躍しそうです！
かといって、土が全く無いわけではありません。花壇にすっきりと区分けしたことで、草花や木々を育てて楽しめる余地はきちんと残してあります。

眺めて憩える照明やベンチでワンランク上の上質感を演出

メンテナンスを楽にして美しさを保つことは、舗装などで改善しますが、そこにプラスαのデザイン的な味付けが加わることで、もう一つ上の「憩い」を叶える上質感が生まれます。このプランでは、アイストップともいえるマリンランプやベンチを部屋から眺められる位置にしつらえました。
さらに素朴な塗り壁と横板フェンスがつくる空間にもホッとします。
背景づくりは庭に寛ぎを生み出す役割としてとても重要。コニファーだけを眺めていた従来の状態からは景色がガラリと変わって、眺めるだけで癒しに満ちたプライベート空間へと生まれ変わっています。
今後はお庭に植えたオリーブやカエデなどの季節の移り変わりを眺めながら、昼も夜もスローな庭時間を楽しんでいただけるのではないでしょうか。

育てて楽しい！アウトドアリビングで庭の醍醐味を

江口様邸の新しいお庭にはもう一つ、魅力的なポイントがあります。それは育てる楽しみ。お庭の日当たりの良い場所に設けられた家庭菜園スペースでは、色々な野菜やハーブなどを栽培できます。お手入れがしやすいよう奥行きも絞ってあり、水場もデッキのすぐ傍なので、日々の水やりや収穫が快適にできる仕様です。
毎朝、リビングから気軽に出て、朝穫り野菜でブレックファースト、なんて素敵ですね。
また、お庭の両サイドに植栽したオリーブやミカンの木も、毎年実が付く頃が楽しみになりそうですね。