実際に暮らしてみたからこそ家族が使いやすい外構デザイン

マイホームを新築する…ひとことで言うと簡単ですが、その工程は施主側も内装に外装にと、あれこれ決めることが盛りだくさん。残念ながら、外構にまで情熱を注ぐ余裕がなくなってしまうことも。「とりあえず」で、駐車場や門柱などを施工するものの、やがてその使いづらさやデザイン性の物足りなさに気付くお宅も少なくありません。
宮本様邸も同様に、内装にはこだわったものの、外構は後回しに。玄関まわりのデザインやお庭の使いにくさに不満を持ちつつも、必要最低限の要素を備えた恰好で数年が経過していました。今回、コロナ禍の影響で家に居る時間が増え、お庭や玄関まわりに目が行くようになり、その使いやすさや快適性を見直すタイミングが訪れたようです。
宮本様の既存の外構への問題点は大きく分けて２つ。玄関まわりはインパクトに欠けるデザインである事に加え、オープン過ぎることで無防備、お庭は部屋からしか出入りができないクローズ状態にしたことで使いづらい、という問題点でした。
そこで、プランナーと幾度にも渡った打ち合わせの末に生まれたのは、本当にご家族が使いやすい動線が考え抜かれたレイアウト。デザイン的にも、これまで以上にモダンな建物を引き立てる、白亜の塗り壁と木調フェンス、レンガタイルが目を引く洗練されたファサードが誕生しました。
「家は3度建てないと満足するものはできない」といわれます。宮本様邸も実際に暮らしてみたこの数年があったことで、より使いやすさやデザインへの訴求ポイントが明確になり、満足感の高い外構リフォームを実現できたようです！

考え抜かれたレイアウトによって生み出された安心感とゆとり

プランナーがまず、こだわったのは動線とレイアウト。これまで一直線に上るだけだった玄関ポーチへの階段は、高低差を意識せずに緩やかに上り下りできるようなレイアウトとし、視覚的にも遊び心のある玄関まわりに。左右に配置された門塀の一方にはインターホン、もう一方にはポストを設置。通常は一か所に集約させてしまう門袖機能を敢えて分散させたことで、ゆとりのある景観が生まれました。
オープンすぎて無防備だった駐輪スペースは、玄関の前に配置された目隠しのデザインウォールの内側に配置。特に出入り口に門扉などは設けられていませんが、壁が一枚が入るだけで一気に安心感が高まります。
この塀には木調の角柱がスリット窓のように３本ずつ入っており、光と風が射し込んで圧迫感も軽減されます。もとは塀が一列に佇んでいただけの玄関まわりが、美しく変化に富んだ景色に生まれ変わりました！

お庭への出入り口が誕生！実用的で開放的な外構へ

塀に囲まれ、出入りも部屋の掃き出し口からのみの閉鎖的だったお庭。ウッドデッキはあったものの、その使いづらさゆえに上手く活用されていなかったとか。そこでこの際、駐車場とお庭との境にあった塀とウッドデッキは取り払ってしまうことに。
その結果、生まれたのは光と風が通り抜ける開放感が溢れるテラスフロア。イタリア製の木調タイルが敷き詰められたウッドデッキをイメージした素朴な質感のテラスには、緩やかな弧を描く乱形石のベンチが美しい景色を創り出します。同じ天然石を貼り合わせた立水栓は、エレガントなお庭のフォーカルポイントに。さらに、お庭の中が丸見えだったフェンスは、間隔が狭い木調フェンスに交換したことで、圧迫感なく通風や採光を取り入れることができています。
それぞれのテクスチャーが生み出すナチュラルな風合いは、これまでにない心地良さを生み出しているようで…さっそくお子さんもお友達を連れて遊びに来ているとか！気軽に出入りできるようになったことで、より自由度の高い使い方ができるようになったようです。もちろん、テラスに造り付けたベンチに腰掛ければ、一日の疲れを癒してくれるプライベート空間に。大人もゆっくり寛げそうですね。新しい植栽も仲間入りし、これからは四季を通じて大活躍してくれそうなテラスガーデンです。