ガーデンリフォーム工事施工事例集
ナチュラルマテリアルで様々な障害物を自然にシャットアウト〜藤田様邸〜
周囲の視線が気になるお庭が、見え過ぎず隠し過ぎないお庭に変身
ご近所の玄関がガーデンスペースと接しており、お互いのプライバシーを保つ上でも目隠しという存在が必要不可欠でした。一家団欒の場にもなるガーデンスペースが丸見えでは、ご近所の方と仲が良くても気になってしまうものです。それに加え、もう一方のお隣の物置や敷地内にある電柱も気になる存在。お部屋から眺めた時に無機質なものが視界に入ってきてしまうので、この景観をカバーするアイテムも必要です。
まず電柱があるガーデンスペースのコーナーの床面には、ピンコロ石で大きくアールの花壇を造作しました。使用したピンコロ石は桜色。可愛らしいピンク色の天然石です。10cm角の素材なので、アールを美しくつくる事が出来ます。次いで電柱を隠すことを目的にソテツの苗木を植えました。ソテツは常緑樹で、大きくなると3~5m程度まで成長します。電柱の前にボリュームのある樹木を植えることで、手前にあるソテツに視線が向き、電柱を隠す効果があるのです。
ソテツの隣には落葉樹2本を植え、お隣の玄関が見えてしまうのをカバー。今は奥が見えますが、木々の成長とともに自然に後ろを隠してくれます。お隣の方も季節の移ろいを楽しむことができ、圧迫感を与えずに目隠しが可能に。
木の根元にはエクステリアライトを設置。木々の根元に光源を持ってくる事で、夜は木の枝の影がウッドフェンスに伸びて昼とは全く違う魅力をガーデンスペースに与えてくれます。特に株立ちの高木は光をよく通すので、豊かな表情を見せてくれるのが嬉しいポイントです。
もう一方のお隣の物置が見えてしまうことに対しては、内積みのブロック上に背の高いウッドフェンスを設置しました。既存のウッドフェンスが生木でつくられていましたので、それに合わせて新設したフェンスも生木で揃えています。コーナーの花壇へとへと続く動線には枕木を敷いて、床面からも木の温もりを感じられるデザインにしてあります。
ピンコロ石でつくった花壇の横からガーデンスペースの中心に向かって、コニファーを狭い間隔で植えて目隠しにしました。隣家の玄関や、電柱、もう一方の隣家の物置が見えてしまっていたお庭を適度に隠しつつ、開放感も感じられる空間へとリガーデンしました。
ガーデンスペースの中央部分には種類の違う80cmのフェンスを上下に組み合わせて、周囲の視線をカット。下側は明るいウッドカラーのフェンス。上部はマットなパネル素材を使用することで、圧迫感を軽減し採光も出来るようにしています。上下でデザインを変えることで、高さがあっても気になりません。