ご家族の「困った」の先にある、「もっと」を引き出した外構プラン

新築時からずっと気になっていた丸見えの玄関まわり。開放感がある、といえば聞こえはいいですが、玄関ドアを開けると前の道を歩く人と目が合ってしまうだけでなく、駐車場との行き来すら気になっていた羽田様邸。一歩出た途端、人目を気にしなければならない暮らしは、恐らく日々、大きなストレスだったのではないでしょうか。
築7年ほどが経過する中で、何度もあちこちに外構リフォームについて相談してきたものの、まるで自分たちで設計しているかのような状態ばかり。リフォームの見積りを依頼する時は、やはり誰もが素敵な提案を期待するものですね。ところが、業者によっては、上手く要望や予算やが伝わらず、思い描いたイメージとはほど遠いプランや見積りが提示される事も。こうした事を繰り返していくと、時間と労力ばかり費やしてしまい、次第に業者を探すことに疲弊してしまうご家族も見られます。
羽田様も一度は諦めようかと思っていた矢先、運命的に巡り合ったのが癒樹工房だったようです。

お客様の「困った」はニーズそのもの。それを上手く引き出して行くのは、担当者の力量にかかっています。仕上がった羽田様邸の機能的でラグジュアリーな外構からは、ご家族がこのリフォームに何を求めていたのか？さらにその先にある「もっと」を十二分に引き出したプロセスがよく伝わってきます。

目線カット＝クローズ外構というイメージを鮮やかに払拭

木調のカーポートによって大胆にフレーミングされたスタイリッシュな外観、ゆったりとレイアウトされたガレージ、縦格子のさりげない目隠しがモダンな存在感を感じさせる玄関まわり…リフレッシュした外構はとにかくオープンでシームレス！気持ち良いほどの開放感に包まれます。
当初、羽田様はご自身のご要望を叶えるのは、人の視線を気にしないで済むようなクローズ外構だとお考えのようでした。塀やオーバードア等であれこれ囲う…確かにすべてを隠すことで、今までのような視線に悩まされる事は無くなり、部外者による侵入も防ぐこともできそうです。ただ、囲うということは、区切ることにも繋がります。日々の暮らしの中で、開けたり閉めたりといった動きが新たに加わり、出入りを一旦、足止めされる不便さや、囲うことによる狭さや暗さという弊害も生まれます。防犯上も、一度塀の中に不審者の侵入を許してしまえば、かえって内部への視線をシャットアウトしてしまうことも。

そこで導き出されたのが、施主様の持つイメージを鮮やかに裏切ったオープンな設計。使うご家族の生活や目線に立ったプランは、結果的にストレスを感じさせない、快適で安らぎに満ちた工夫が要所に散りばめれたデザインです。

心地良さを生み出す「隠す」と「魅せる」の絶妙な掛け合わせ

出来上がった羽田様邸の2台分のガレージは、緩やかに改築された階段を上り、玄関へと続きます。玄関と駐車スペースの間にはご家族の自転車が停められる駐輪スペースも。縦格子のフェンスによって外部の視線はさりげなくカットされ、その行き来する姿はシルエット程度です。
さらに、新設されたカーポートは2台の車と自転車の乗り降りだけでなく、玄関への動線もカバー。雨の日もほとんど濡れずに移動できそうです。

玄関まわりは既存の機能門柱を撤去して新たな門柱を新設。ごつごつと表情豊かで気品のある石英岩のタイルはそれだけで存在感があります！
縦格子の終点には、夜、帰宅したご家族をやさしく迎え入れる幻想的なガラス製の角柱。夜は梁と底面の双方からアップライトとダウンライトがガラスに封じ込められた美しい気泡を灯し、毎日見とれてしまいそうです。また、暗がりでは階段の蹴込部分に仕込まれたライン状のＬＥＤ照明が天然石を鮮やかに浮き立たせ、辺りを優美な景色に。一段、また一段上るたびに心が安らぎそうですね。

「隠す」ことによる快適性を高めながらも、「魅せる」ことにも徹底的にこだわったデザインからは、絶妙な心地良さが感じられます。その洗練された景観や使い心地に、施主様も日ごと満足感を高めていらっしゃるのではないでしょうか？