Ｇフレームによる目隠し効果でプライベート空間に

念願のマイホームを手に入れ、生活してから不便さに気付くことがあります。実際に暮らしてみないと分からないこともありますね。熊木様も生活する中で、周囲からの視線が気になり始め、エクステリアリフォームをお考えになりました。
熊木様邸は元々クローズエクステリアでしたが、前面の道路から視線を遮るものが何もない状態でした。これではリビングでもお庭でもくつろぐことは難しいですね。まずは道路からの視線をカットすることが必要です。道路から視線をカットするために設置したのはLIXILのＧフレームという商品。フレームとパネルを組み合わせ、必要な部分は目隠しを施しました。目隠しのために設置したパネルは高さがありますが、光を通すので、圧迫感を感じにくくなっています。フレームによって駐車スペースとガーデンスペースを一体化させながら、パネルを設置しているので、背の高いパネルだけが浮いてしまうことなく、景色に溶け込んでいます。またフレームによるゲートをくぐるという演出はファサードに重厚感を与えます。
今までは周囲の視線が気になっていた空間もバーベキューをしたり、お子様とプールを出して遊んだり…と使える空間へと変身しました。
アプローチと兼用のガーデンスペースにはベンチを造作しているので、腰をかけて外で遊ぶお子様の様子を見守ることができます。また夜にはベンチの下に隠したバーライトが光り、駐車スペースとアプローチを照らす光としても活躍することでしょう。

必要に応じて、移動できる人工芝

浄化槽の蓋が邪魔して、エクステリア空間を活用しきれていなかった熊木様。浄化槽の蓋をどかすわけにもいきません。そこで使用したのが人工芝。人工芝の下には実は浄化槽の蓋が隠されており、点検などが必要な場合は人工芝をどかせば、問題なく使用することが可能です。景観を損なうことなく、機能面も満たしています。

そしてこの人工芝のスペースは自転車を置く場所としても活用しています。パネルで囲われた中にサイクルポートがあるので、外から自転車の有無を確認することはできません。プライバシー対策が防犯対策にもなっています。さらにパネルによる囲いによって、雨や風の吹き込みを抑制しています。見た目をカバーしながら、全ての空間をフル活用したエクステリアです。

デザインウォールと木目調門扉で重厚感のあるアプローチに

リガーデン前は門扉が道路との境界にありましたので、門扉を開ける時、お子様を乗せたベビーカーは道路に出したままになりますし、熊木様邸を訪れたお客様は道路で待つことになります。車の行き来があるので安全な状況ではありません。そこで門扉とデザインウォールを玄関の方へ少し寄せて、安全に出入りができるようにしました。このようにすれば、ベビーカーは道路に置いたままになりませんし、お客様も車の往来を気にせずに済みます。

門扉はLIXILのジオーナ門扉。木目のデザインをリアルに再現した門扉で門まわりに上質感を生み出します。床面は黒のタイルでシックな印象にデザイン。リガーデン前にあったコンパクトなデザインウォールは撤去し、大判タイルと乱形石を貼った２枚のデザインウォールを造作しました。大判タイルのデザインウォールはＬ字に曲げ、奥のスペースを隠します。ポストや宅配ボックスを取り付け機能面も充実。その手前には背の低い乱形石のデザインウォールを配置しました。空間に立体感が生まれ、重厚な雰囲気に。デザインウォールの前には植栽を入れ、植栽が生み出す爽やかさや温かみが加わるようにしました。夜は植栽の根元近くに設置した小さなポールライトが乱形石のデザインウォールに反射し、ファサード全体を明るくします。デザインウォールに取り付けたウォールライトで表札をライトアップ。パネルの外に漏れる光が通りまで届き、夜も安心なファサードにデザインしました。