新築エクステリア工事施工事例集
コンパクトな空間に生まれた癒やしのアプローチ〜濱井様邸〜
自然石の階段と2枚のデザインウォールがお出迎え
今回のご新築のエクステリアでは、限られた空間のアプローチをどう演出するかが鍵でした。建蔽率ギリギリに造られたご新築と隣地の塀に挟まれたアプローチはどうしても狭く感じてしまうものです。ベビーカーや荷物の出し入れを考慮した結果、急な段差を用いずアプローチ全体で緩やかな土上げをすることで、使いやすいアプローチが誕生しました。
前庭の駐車スペースの時点で土上げは始まっています。小さなお子様から大人の方まで安全に行き来できるよう、階段の高さは低めに設定しました。乱形石でデザインした階段は蹴上部分も石を積んで作ってあるので、石の断面がアプローチにナチュラル感とオリジナリティをプラスしてくれています。
石の階段を昇った先には場所を取らないコンパクトなデザインウォールがお出迎えしてくれます。デザインウォールを2枚前後に造作することで、圧迫感が軽減できるとともに奥行きが感じられますね。ハンマートーンタイプのロートアイアン製の表札が白く美しい壁面を彩ります。デザインウォールの手前の床面には土の部分を残し、小さな花壇を造作しました。可愛らしい草花がお客様の目を楽しませてくれます。
DESIGN POINT 2
プラスGのゲートとルーバーフェンスで特別感&プライベート感を演出
デザインウォールの奥には3つ連なったゲートを取り付けました。LIXILのプラスGで作った柿渋色のゲートは、通る度に楽しい気持ちにさせてくれる大切な装置です。ゲートがまるで門扉のように家の外と内を区切ってくれているかのようなデザインですね。
プラスGのゲートを形作る部材は細いので、動線の邪魔をしていません。またアプローチに動きとフォーカルポイント(見どころ)を持たせるため、暗い色の自然石でアール状の花壇を造作しました。毎日通る空間に緑を加えることで、アプローチを行き来するだけでも楽しさを感じられますね。
メインガーデンのスペースではお子様が転んでも痛くないように、人工芝を敷き詰めています。境界線部分には、お隣の視線をカットしながらも日差しを確保するため、デザインフェンスを取り付け。快適かつプライベートを邪魔されないアプローチとメインガーデンへと生まれ変わりました。ゲートやフェンスなど冷たいイメージのする金物系のアイテムも温かみのある落ち着いたカラーを選択することでナチュラルテイストをキープできます。
計画的なライティングで夜も魅力的なエクステリアに
ナイトシーンを彩るのは石の階段に埋め込んだグランドライトです。真上を照らしてくれるので表札もしっかり視認でき、足下を照らすだけでなく門灯としても活躍してくれます。花壇の中にはコンパクトなサイズのポールライトをセットしました。光源が目の高さから遠いので、明るすぎない柔らかな雰囲気が漂っていますね。3連のゲートにもライトを仕込んでいます。夜ならではの演出で、いっそう愛着の持てるアプローチになりました。
今回癒樹工房さんには新築の外構をお願いしました。建ぺい率ぎりぎりに建物を建築したため、外構部分の面積が少なく、また、入り口から玄関ドアまでの高低差もあったことから、玄関までのアプローチは、急な階段と通路に少々植栽がつく、オーソドックスなものしかできないだろうと考えていました。実際ハウスメーカーや他社外構業者からはそのような提案をいただきました。
癒樹工房の西村様には、初回打ち合わせから私達の予想をはるかにこえた素晴らしいデザインと、使い勝手を考えた外構案を提案いただきました。他社とは圧倒的な提案力の差を感じ、お願いすることにしました。
結果、狭い土地でも奥行きを感じさせる立体的な素晴らしいデザイン、ベビーカーの乗り降りもスムーズにできるようになったゆるやかなステップ、隣家の視線をさえぎりつつ、陽当たりの悪かった納戸に日光と風を通すルーバーフェンス、子供の大好きな砂場コーナー、四季を感じるのびやかな植栽、職人技が光る目地がとてもきれいなタイルと乱形石貼り。本当に素敵な外構ができました。
狭い土地でも創意工夫で、瀟洒で、使いやすく、子供の感性も育つ、素敵な庭になりました。多少値段はかかりましたが、オーソドックスな外構であってもそれなりに費用が発生したことを考えると、こちらにお願いしてよかったと心から思っております。
皆様本当にありがとうございました。
濱井