遊び心と機能性を両立させた門周りとアプローチのエクステリア

自転車置き場がなく、自転車がアプローチを塞いでしまい、歩きにくくまた雑然としていた玄関周り。また、せっかくのスロープも勾配が急すぎて使いにくい状態でした。ベージュ色の建物によく合い、また動物好きの小野様ご夫婦に喜んでいただく為の遊び心もプラスした、可愛らしく柔らかな印象のエクステリアへとリフォームしました。

まず最初に目に入るのは、S字の曲線が美しいデザインウォール。淡いベージュの塗り壁をベースに、所々レンガで装飾し、プロヴァンス風の優しい印象に仕上げました。デザインウォールの外側には小さな植栽スペースを設け、下草を植えました。よりナチュラルさを感じることが出来、プロヴァンス風のイメージに花を添えます。さらにデザインウォールの笠木にはプロヴァンス風の洋瓦を使用。レンガの色と相まってプロヴァンスの雰囲気が一層感じられますね。

表札はアイアンタイプのものを。縁起が良いとされるフクロウがアクセントになったユニークで楽しい表札です。小野様はアルファベットにすると3文字でバランスが取りにくいですが、こういったモチーフを添えることでバランスが取れますね。ニッチ型にくり抜いた小窓には猫ちゃんのモチーフが。強調し過ぎず、さりげなく添えることがデザイン性をアップさせるポイントです。

玄関への階段アプローチは、デザインウォールと同様に曲線を用いた優しい印象へ仕上げました。急すぎて使いにくかったスロープは撤去し、階段は踏み面を広く取ることによって、ゆとりのある広々としたアプローチになりました。

お庭はご家族が気兼ねなく楽しく使えるプライベートエクステリアへ

小野様がリガーデンをご計画したきっかけとなったのは、介護が必要なご家族の為でした。玄関にあった急で狭いスロープを撤去し、お庭から室内まで緩やかに結ぶスロープを設置しました。介護する側も楽に介助が出来ますね。

スロープを上がり切った先は、ご家族が集えるプライベートスペースになっています。ホワイトとパイン色の板を用いた目隠しフェンスと、ホワイトのタイルテラスで清潔感のある明るいお庭へ生まれ変わりました。タイルテラスは建物のサッシの高さに合わせましたので、サッと楽にお庭へ出れますね。

お部屋からも眺められる植栽スペースには、季節を感じられる落葉樹を植えました。また、テラス屋根を設置しましたので、雨の日でも洗濯物を干したり出来ますし、日差しをカットすることもでき、季節や天候に左右されずにお使いいただけます。

夜は暖色系の光が優しく輝くエクステリアへ

夜になれば、暖色系の光が灯る癒しのエクステリアへ変わります。暖かな光に包まれたエクステリアを見れば、心までホッと温かくなりますね。デザインウォールに取り付けた照明は、マリンライト。ナチュラルなエクステリアにぴったりのアイテムです。アプローチはバーライトとグランドライトで動線を照らします。

お庭へ続くスロープ周りにも照明を各所に仕込みました。スロープの入り口を照らすマリンライトと、スロープの先に道しるべのように灯るポールライトによって暗くなっても安全にお使いいただけます。

お庭部分にはグランドライトを。光が上へ伸びずに横に広がるタイプをチョイスしました。眩しさが抑えられ、ふわっと優しく光ります。落葉樹の下にはアップライトを仕込みました。樹木を優しく照らし、室内からの眺めも考えた配置になっています。