素朴な建物の雰囲気を引き立たせるシンプル＋上質感のあるエクステリア

土壁のような温かみのある外壁と木製の玄関まわり。それを引き立たせるような、シンプルで気品のある外観が橋本様邸のお住まいです。
閑静な住宅街の角地にたたずむ橋本様邸のエクステリアは、門扉やフェンス、塀などをほとんど取り入れず、立体的な構造物は門袖とお庭のウッドデッキのみ。その分、一つひとつの素材は厳選し、味わい深いテクスチャーや個性的な色彩の素材を採用しています。玄関にまで伸びるアプローチには、まるで木道を思わせるような木調タイル。規則的に敷き詰められた深い色味のタイルを、真っ白な目地が浮き上がらせます。風情のあるシンボルツリーが寄り添う門袖には、ゴールドとベージュを貴重とした天然石調タイルを貼り合わせ、品格の漂うたたずまいに。そのミニマルなデザインは、さりげない存在感で街中でも魅力を放ちます。
タイルアプローチと芝生のお庭の間にはコンクリート舗装を施した駐輪スペースに。特に屋根や囲いなどは設けていませんが、視覚的なゾーニングを行うことで、自転車にもきちんとした居場所ができてスッキリと区分けされます。

お庭を純粋に楽しむデッキと季節感が味わえる造作プランターの木々

リビング側の開口部の前は、シンプルなウッドデッキに。部屋からの眺めに非日常感をプラスしてくれるのが、プランターに植え付けた木々の緑です。敢えてデッキを敷地ギリギリまで張り出さず、境界線とデッキの間に天然のウリン材による花壇を２列分、造作したことで、奥行きのある景色が生まれました。花壇の高さをデッキに合わせたことで、枝葉の位置が低く木々がより身近に感じられるだけでなく、草花やハーブなどの背丈の低い植物も気軽に植え付けて、日常的に楽しめそうですね。
さらに、花壇の木々にはちょうど目線の入る位置に枝葉が茂るため、目隠しの役割も果たしています。高いフェンスや塀を使わず、さりげなく視線を遮ってくれる緑のスクリーンです。
ウリン材は木目が美しいだけでなく、木質が密なため、腐植やシロアリにも強いことが知られています。さらに、南洋材ならではの深い色味の木肌は高級感があり、エキゾチックな気分も高めてくれます。

無数の小さな光が創り出す優しさ溢れるエクステリアライト

夕闇が訪れると、無数の小さな光が点灯し、辺りをやさしく包み込みます。シンボルツリーや色鮮やかな門袖タイルはスポットライトが華やかにライトアップ。一方で、駐輪スペースや花壇の木々はポールライトがほのかな光で照らします。その光は決して煌びやかすぎず、やさしく溶け合うことで一体のムードを高めてくれます。アースカラーの外壁や木肌のやわらかな玄関、艶やかな門袖が上品に映えるこの時間帯を、きっとご家族も毎日楽しみにしているのではないでしょうか？

どこから見ても自然が身近に…趣のある木々が彩る四季折々の風景

橋本様邸のシンプルな外観に色を添えてくれているのが、趣ある木々の創り出す景色です。シンボルツリーには、真っ赤な紅葉とハート形の葉が人気のマルバノキを。背後には野趣溢れるハイノキ、玄関の傍らには春に可愛い花や実を付けるジューンベリーを植栽。四季を通じて五感を楽しませてくれそうです。
ウッドデッキの前には、シマトネリコやユーカリポポラス、ナンテンなど、明るい緑から青緑など、グリーンのグラデーションが色鮮やかな常緑樹を植樹。一年を通して緑のある風景を彩り、心を癒してくれそうですね。
どこから見ても自然が身近に感じられるように…そんなプランナーの思いが伝わります。