新築エクステリア工事施工事例集
呼応し合うデザイン美!曲線と色彩の技が生み出すシンプルモダンエクステリア ~菱川様邸~
連なる円弧ラインと物語を感じるアプローチ空間
緩やかな弧を描く白壁。そのダイナミックな壁に呼応する様に弧を描き、切り取られた植栽スペース。唯一無二のデザインが見せ場となっているだけでなく、訪れる人を自然に中へと導いていきます。
出迎えてくれるのは白壁に余白を残し、樹形が映えるアカシデ。音楽には休止符があり、そこには音の無い「間」が作られます。聴く人に何かを感じ取る間を与えることで、次に鳴る音を想像させることができます。この白壁においても余白の部分こそが「間」に当たる大事な役割を担っています。人の心を引きつけ、四季や昼夜の樹木の表情や影の動きの変化を想像させ、楽しませることができるのです。
また、玄関ポーチへ直行させず壁を挟み、あえてクランクさせて設けたアプローチ。透け感のある門扉の向こうにはイロハモミジが顔をのぞかせます。弧を描くように連なる乱形石の舗装ラインに沿って歩めば、玄関ポーチへと自然と足が進みます。小道の様なステップの先にはティーツリーがアイストップとなり、いつの間にか玄関へとたどり着きます。訪れる人が移り変わる景色にワクワクし、物語を感じられるようなアプローチ空間となりました。
重厚感溢れるゲートのフレーム効果で切り取られる空間
カーポートゲートにはワイドシャッターS Cタイプ(LIXIL)を採用。通りから見ると、ゲートがフレームとなり、まるで絵画の様に中の景色が切り取られます。歩くたび、様々な角度から移り変わる景色が、通りかかる人に楽しみを与えてくれます。
ステンレスパイプはゲートを際立たせるテクスチャーでありながら、透け感をつくり、家と地域を柔らかくつなぎます。
また、ゲートの仕上げ材には、門袖のアクセントタイルと同一のレリック(アイコットリョーワ)のアイボリー系カラーを採用。エクステリア全体の統一感を作るだけでなく、建物と舗装の中間色をセレクトすることで縦方向にグラデーションをつくり、建物とエクステリアを視覚的につなぐ役割も担っています。駐車スペースの舗装も同様にアイボリー系のピンコロ石、砂利をガーデンに向けて多く取り入れることで柔らかな色味を増やし、奥行きを感じさせるグラデーションが作られています。
非日常を感じられる癒しのプライベートテラスがあるエクステリア
テラスの周囲は白を基調としたフェンス、塗り壁で囲い、明るさを保ちながら、しっかりプライベート性を確保。お部屋の延長として広々くつろげるセカンドリビングとなりました。舗装材にはホワイトの大判タイルを採用し、空間をより広く、明るく見せる工夫が施されています。
施主様が手入れしやすい、ほどよい広さの植栽スペースもタイル割の中に組み込まれ、デザインの一部となっています。お部屋から目が行き届き、一歩出れば手入れができる距離感で、管理が負担にならないよう配慮されています。樹脂フェンス、擬木ベンチも共に木の質感がありながらメンテナンスフリーの素材のものを採用し、長い目での暮らしの豊かさがしっかりと考えられた設計です。
夜は軒からのダウンライトの明かりをテラス空間に溜め、十分な明るさを確保。グラフィックスポットライトでタイルに映し出される波紋の動きや車庫側の壁に作られたスクリーンブロックのライトアップ、と遊び心溢れる見どころ満載のライティングです。
昼夜で異なる顔を持ち、非日常を感じさせてくれる癒しのプライベート空間となりました。
時の流れを感じさせる風情溢れる坪庭のエクステリア空間
坪庭は既存の灯篭と景石を据えることで月日の流れを感じさせてくれる味わい深い空間となりました。周囲にはブラックのゴロタ石、玉砂利を配し、様々な石材の表情が楽しめます。雨の日は濡れた石材に光が反射し、艶やかに輝く表情も見どころの一つです。自然石は雨風にさらされることで奥深さが増し、その価値が高まっていきます。今後、更に美しく経年変化していく過程が楽しみです。
また、坪庭を作る上で、地盤の高さの調整も非常に重要な計画ポイントです。お部屋の中から地窓の外を眺めたとき、一番きれいに景色が見える高さを検討し、地盤レベルを上げる計画をしました。背面フェンスの高さ、植木や灯篭、石材の配置バランス、1つ1つ丁寧に検討を重ねていくことで完成した情緒あふれる癒しの坪庭です。
この度は大変お世話になり、ありがとうございました。あまりの素晴らしい出来栄えに感動しております。
ハウスメーカーに外構もお願いするか迷いましたがこちらの要望を丁寧に聴き取りながら、生活に沿った庭の使い方などを提案して下さったため、癒樹工房様にお任せすれば間違いないと思いました。
工事が始まって、職人さんが丁寧に施工して下さっているのを毎日拝見し、工事途中にもかかわらず、こちらの些細な質問にも親身になって対応していただいたことから、こちらも庭への愛着が深まっていきまいた。
これからも一生懸命作って下さった庭を素敵なまま維持していけるように楽しく庭造りをしていきたいと思います。施工に携わっていただいた皆様、素晴らしい外構を作ってくださり、本当にありがとうございました。
今後もメンテナンスなどについて相談させていただきたいと存じますのでよろしくお願いいたします。