お庭がパッと明るくなる黄色い可愛らしいお花
庭やベランダの彩りとして、綺麗で可愛らしく、長く楽しめる植物を探している方も多いことでしょう。
ヒペリカムは常緑の葉が美しく、花や実も鑑賞できる人気の高い植物です。
特に植物をたくさん植えたくない場合には、ひとつで何役もこなすヒペリカムのような植物をチョイスしてみてはいかがでしょうか♪
ヒペリカムは、オトギリソウ科オトギリソウ属の学名です。
低木、高木、草本で常緑または落葉のものがあります。世界中に450種ほどが分布しています。日本にも、代表種のオトギリソウが自生しています。
ほとんどの種(しゅ)が熱帯から温帯原産で低温に弱いものが多いのですが、北海道南部でも植えることができる比較的低温に強い種(しゅ)もあります。
和風の庭にも洋風の庭にも馴染む人気の高い植物です♪
ヒペリカム・カリキナム(カリシナム)は、ブルガリア、トルコに分布する常緑低木で、草丈20㎝~60㎝程度と低いまま管理しやすいので、ヨーロッパではグランドカバーや生け垣に植えられているところも多くあります。
5弁の黄色い花も鮮やかですが、花火のように放射状に広がる多数の雄しべが、更に華やかさと可愛らしさを添えていますね♪
花はほとんど一日で散ってしまいますが、3ヶ月ほどの間、次々と開花を続けます。
花のあと、鮮やかな色の実が膨らみます。
赤または薄いピンク、緑など、とても美しく水揚げも良いので、切り花の材料として広く販売されています。
また、葉の色も濃い緑や明るいライム、斑入りなどがあり、紅葉に変化していくタイプのものは、その彩りの移り変わりも大きな楽しみです。
ヒペリカムの中でも、身近な園芸店などで販売されているものはとても丈夫で日陰でも生育します。
そのうえ低木で、放っておいてもあまり大きくなりすぎることがないので、管理の手間がほとんどかかりません♪
切り花用に販売されているものは、太くまっすぐ茎が伸びていますが、植栽用に販売されている苗は茎が細く草丈が低いものがほとんどです。
このように枝が細くてしなやかなタイプは、アーチ仕立てなどにするのにも向いていますよ!
実が美しい時期に、生け花やアレンジメントに利用するのもガーデナーの醍醐味ですね。
樹形を整えるために行う全体の刈り込みは、春か秋が適期です。
強く刈り込んでしまうと枝枯れが目立つので、株全体の3分の2程度を残すよう、軽めに刈り込むようにしましょう♪
ビヨウヤナギは、オトギリソウの仲間の中で、日本で特に多く植栽されている種類です。
中国原産で低温にも強く丈夫なので、庭木以外にも公園や街路の植栽に多く用いられています。実が綺麗なヒペリカムよりも大きな花を咲かせます。
花の時期には輝くような明るさを演出しますし、葉の美しさも大きな魅力です。属名オトギリソウ=ヒペリカムなので、時折ヒペリカムと表記されていることがあります。
ビヨウヤナギの場合、ヒペリカムのような美しい実は期待できません。種をつけることもあまりありません。実を鑑賞したい場合には、入手する際に注意が必要です。
ヒペリカムは、実の美しさはもちろんですが、葉の形や色も美しい植物です。
花束やアレンジメントに加えると一段と素敵になることでしょう。庭やベランダにある植物を、室内の装飾やプレゼントにできるのはとても嬉しいものですね!
丈夫で美しいヒペリカムを、身近に一株いかがでしょうか♪