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メラレウカ(ティーツリー)

フトモモ科 メラレウカ属など

繊細な葉の表情が美しく華やかな常緑樹!
さまざまな効能も魅力のオージープランツ

風にたなびく繊細な葉、ワイルドな枝ぶりが洋風にもモダンテイストの家にも馴染みやすく、シンボルツリーとしても人気のメラレウカ。国内では明るく洗練された雰囲気に注目が集まり、ここ20年ほどの間に美しい常緑樹として認知度も定着しつつあります。ミモザやユーカリ、ポップブッシュ等、国内で脚光を浴びているオージープランツ(正確にはツリーですが)の中でも、いち早く庭木としてポピュラーになった木ともいえるかもしれません。
メラレウカの品種は100を超えるといわれますが、その共通点は葉色の美しさ。シルバー、黄金に近い黄緑色、ワインレッドなど、お庭に鮮烈なインパクトを与えてくれる存在です!またその葉から抽出される精油には、抗菌、抗ウイルス、抗真菌等の作用があり、さまざまな病気や感染症等の予防に…と改めて注目を浴びています。

冬も明るい葉色が楽しめるため、華やかな常緑の目隠しとして重宝されています。

このメラレウカ、名前は知らなくても、アロマオイルで使われる「ティーツリー」という名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
メラレウカの原産国、オーストラリアに18世紀頃、上陸した海洋研究科キャプテン・クックはこの葉をお茶の代わりに飲んだとか。「ティーツリー」というネーミングはそこから来たともいわれます。
今もそのスッとした爽やかな香りはアロマオイルとしてもお馴染みです。

また先住民アボリジニの間では、古くからその強い殺菌力や抗菌、抗ウイルス、抗真菌、抗炎症などの作用から万能薬として愛用されて来たことでも知られます。アボリジニはその葉を噛んで寄生虫を予防したり、塗り薬や貼り薬等としても使用してきたとも。
その葉や茎から抽出される精油(エッセンシャルオイル)はオーストラリアの家庭の救急箱には常備されているともいいますから、いかに人々に浸透しているかがわかりますね。身近にあって手に入りやすく、頼りにされてきた存在といえば、日本でいうところのビワの葉のような存在でしょうか。

ティーツリーの精油は冬の乾燥した季節にアロマディフューザーやお湯に数滴垂らして空気に漂わせれば、風邪やインフルエンザ、ひいては新型コロナウイルスの感染防止にも役立つと話題になっています!

メラレウカの品種はバラエティ豊富!

人によっては「黄緑色の葉に白い花」をイメージする人もいれば、「葉先が赤くなるカラーリーフ」
をイメージする人もいるメラレウカ。その品種は実に多彩で、ティーツリーが属するメラレウカ属をはじめ、カリステモン属、レプトスペルマム属、クンゼア属など百数十種類を超えるといわれます!

おすすめは葉色が鮮やかな品種。緑一色になりがちなお庭の中で挿し色にもなるので、洗練された雰囲気を演出できます。花色は白、ピンク、赤など実にさまざま。性質も耐寒性が高めのものや、精油が取れるもの、枝葉が香るものなどバラエティ豊富です。国内でもさまざまな品種が流通していますが、ここでは一般的に手に入りやすく人気の品種をご紹介します。

左上 春先、新芽が赤く染まるおしゃれな印象の”レッドジェム”
左下 雪が枝先に積もったように白い花が咲く”スノーインサマー”
右:葉先がまるで金色のように色づく”レボリューションゴールド”

白い雪が積もったように咲き誇る! ”スノーインサマー”

国内でも特に人気の品種。春先に枝一杯に白い花をこんもりと咲かせ、お庭を華やかに演出します。耐寒性は他の品種より少し高め。暑さにも強く、丈夫なため初心者にもおすすめです。
樹高:5~6m

金色に染まる葉がお庭を華やかに彩る ”レボリューションゴールド”

春から秋に向け、黄金に染まる葉が美しい品種。葉からは柑橘系の香りが楽しめます。他の品種に比べて耐寒性が低いので、関東以北の場合は室内に取り込めるよう、プランター栽培がおすすめです。白い花がたまに咲きますが、それほど期待できないので、カラーリーフの色味を楽しみたい方におすすめです。
樹高:4~5m

赤い葉先が個性的なカラーリーフ ”レッドジェム”

繊細なシルエットと赤く染まる葉が特徴的です。樹高は高くなり過ぎず、比較的こぶりなため、コンパクトに楽しみたい方におすすめです。耐寒性は低いため、冬場は防寒対策が必要となります。関東以北ではプランター栽培にして、室内に取り込みましょう。
樹高:3~4m

暑さ寒さに強く育てやすい、香り高い木 ”メディカルティーツリー”

5~6月頃”スノーインサマー”と同じような白い花を枝いっぱいに咲かせます。葉からは爽やかな芳香があり、精油が採れる木としても知られます。暑さ寒さにも強く初心者に育てやすい丈夫な性質です。
樹高:4~6m

秋のブロンズカラーがおしゃれ ”ブラックティーツリー”

その名の通り、秋から冬に寒さにあたると葉がブロンズ色に染まり、とてもおしゃれな印象です。花の時期は他の品種と比べて少し遅めで初夏6~7月頃に咲き始めます。精油が採れる葉は甘く爽やかな香りが楽しめます。
暑さ寒さに比較的強く丈夫なため、初心者にもおすすめです。
樹高:5~6m

乾きや寒さに強い?メラレウカの本当のところは?

オーストラリアの木というと、砂漠地帯のイメージからか乾燥に強いと思われがちなメラレウカ。そのため、枯らせてしまう原因として多いのが「水切れ」です。
メラレウカは湿地や川べりなど水分が多い場所にも自生する水を好む木。細く小さな葉は薄く、幹もカサカサと乾き気味の見た目通り、水分を保持する力があまり高くないようです。植え付ける際は水が効率的に根に届くよう、根の外周にぐるりと土手を作って木を囲う「水鉢」を作っておくと安心です。
また、プランターで栽培する場合は、限られた土からしか水分を摂取できないので水やりは鉢底から水が流れ出るぐらいやりましょう。「ちょっと多いかな?」と思うぐらいでOK!
メラレウカを植え付けて、数週間で葉が茶色く染まって来たら、まず水枯れを疑いましょう。

また、耐寒性は全般的にあまり高いとはいえません。関東以南では屋外での越冬は可能ですが、マイナス0度以下になる地域では葉を落としたり根を痛めてしまったりと越冬が厳しくなってきます。1~2度の積雪で枯れるということはありませんが、念のため室内に取り込むようにしましょう。

もしお住まいの地域が東京近郊でも、冷たい風が吹きつける場所や気温が低くなる盆地などの場合は、先ほどご紹介した”スノーインサマー”や”メディカルティツリー”、”ブラックティーツリー”など、比較的寒さに強い品種から選んでみて下さい。
とはいえ、メラレウカはやはり零下に近い寒さは苦手。まずは小さめの苗から購入し、暖かい時期に植え付けて少しずつ環境に馴染ませて行き、冬になる前に腐葉土などで根元を被って霜よけするなど、マルチングによる防寒対策を行いましょう。

プランター栽培の場合、メラレウカは枝葉が伸びやすく根詰まりしやすくなります。できれば2~3年に1度はひと回り大きな鉢に植え替えを行ってあげましょう。注意したいのが、植え替え時期。秋から冬は避けて、春以降、暖かくなってきた時期に行いましょう。

冬場、段々と葉が褐色染まってチリチリなってしまったり、葉をパラパラと落としてしまっている状態は寒さにあたった際によく見られます。そんな兆候が見られるようになってきたら、夜だけでも室内に取り込むなど、寒さ対策に気を配ってあげましょう。

メラレウカに付く病気や害虫は?

これだけ美しい枝葉の木だけに、病害虫の付きやすそうな印象を持つ人もいますが、メラレウカは基本的に病気や虫が付きにくい木です。ただし、枝が混み合っているので、通風が悪い場所ではカイガラムシ等は付くことがあります。
カイガラムシは枝や葉から樹液を吸汁して木を弱らせてしまいます。枝を覆うようにギッシリと小さな粒のようなものが付いていたら、真っ先にカイガラムシを疑いましょう。
これを見つけたら、即座に取り除く必要があります。もし体が赤黒く、堅い殻のようなものに覆われていたら「ルビーロウカイガラムシ」かもしれません。この種類は成虫になると殻に守られ、薬剤が効きにくくなります。枝に密集するカイガラムシは枝に強く吸着しているため、歯ブラシや割り箸などでガリガリ取り除くしかありません。もしあまり除去が難しければ、細い枝であれば枝ごと切除してしまいましょう。

繁殖しているのが白い綿のような形状のものであれば、「イセリアカイガラムシ」の可能性もあります。この雌には体に卵がギッシリと入っているので、安易に突くと卵が飛び散って大量繁殖の原因になってしまうことも。ビニールなどを用意して、慎重に中に入れるように取り除きましょう!

左 堅い殻に覆われたルビーロウカイガラムシ
右:柑橘系に付きやすいイセリアカイガラムシ

メラレウカの成長速度は?剪定の頻度は?

オーストラリアの木ではよくあるケースですが、メラレウカも1mに満たないサイズを地に植え付けてみると、環境が合えば3~4年もあれば、あっさり3mを超える樹高に成長してしまいます。
メラレウカは光が大好き。日当たりが良く、枝葉をよく伸ばせる場所であればグングン生長しますので、ある程度の高さで芯を止めて手入れをしやすい高さに留めておきたいものです。
また、枝と枝との間が混み合って来ると、野性味が増して暑苦しい感じになってしまうので、なるべく剪定は手に負える内に行っておきましょう。

剪定は花が終わった5~7月頃に行います。この時期は細枝はしっかり刈り込んでもOK。メラレウカの枝は伸びるのが早くすぐ混んできます。枝葉が密集すると病害虫に侵されやすくなるだけでなく、全体のバランスが崩れ、積雪や強風の際にあおられて傾いたり、幹が折れたり、倒れてしまうこともあります。
自分たちで育てられるサイズ感を保つためにも、高さを止めるだけでなく、内部の混み合った枝は小まめに透いて、風雪対策として支柱で支えておくと安心です。
人気の”スノーインサマー”などの品種も環境が整うと樹高だけでなく、幅もそれなりに出てきます。植え付ける場所は将来的なお庭の使い方などもよく検討した上で決めましょう。

迫力もたっぷりですが、手入れしないと手に余るボリューム感に!

メラレウカを植えたら、楽しく暮らしに取り入れてみよう

ツンツンとした葉が個性的でカラーリーフとしても人気のメラレウカ、庭木としてはシンボルツリーや目隠しにも最適ですが、剪定した枝葉はスッとした柑橘系のような甘酸っぱい香りがするので花瓶に挿せば、ヒーリング効果が感じられます。
精油を作るのは専用の器具が必要になってくるので、細かく切った枝葉をアロマポットに張った水に浮かべて、漂ってくる香りを楽しむのもいいですね。もちろん、この殺菌作用や抗ウイルス作用を利用して、空気中に漂う菌やウイルスに積極的にアプローチするのもいいですね!
また、剪定した枝はスワッグなどに使ってみるのも素敵です。

アロマポットの水に浮かべたり、スワッグにしたりと楽しみも色々

いかがでしたか?おしゃれで華やかな葉、可憐な花、そしてさまざまな作用など植えて楽しむだけでなく、生活に取り入れるのも楽しめるメラレウカの木。品種を色々変えて植えてみるのも面白いですよ。
ぜひご自宅の日当たりの良い場所を選んで、植えてみて下さいね。

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