ブラシノキ(カリステモン/金宝樹)

ブラシノキ カリステモン(フトモモ科 ブラシノキ属 常緑小高木)

ブラシのような真っ赤な花はリゾート感たっぷり
南国に訪れたような気分に浸るなら…

南の島にでも行ったかのようなトロピカルムード漂う真っ赤な花、その形は名前の通り、瓶を洗うブラシのような円筒型の不思議な形をしていることから名づけられました。
和名では「金宝樹(キンポウジュ)」とも呼ばれますが、英名では「Bottle Brush」まさにそのままですね!
このユニークな名前は知らなくても、ハワイや沖縄、湘南など人気の南国リゾート地などで必ずと言っていいほど見られるので、写真を見れば「あぁあれね!」とピンと来る人も多いようです。

真っ青な空にもよく映えるブラシノキの花はリゾート気分を盛り上げます!

春の終わりから初夏にかけて咲く花は、よく見てみると糸状の花序がフサフサと穂のように伸びています。
その特徴をとらえ、ギリシャ語では「美しい雄しべ」という意味の「カリステモン」という名称も。
原産地はオーストラリアやニューカレドニアとあって乾燥や暑さ、病害虫にも強いので、初心者向けといえるでしょう。家のどこかにリゾート感を演出したいなら、シンボルツリーとしてもおすすめしたい1 本です。

またブラシノキというと、どうしても花の印象が強いのですが、花のない時期もオリーブの葉に少し似た細長く先の尖った葉がとてもシャープでおしゃれ!
常緑なので目隠しとしてもいい味を出してくれます。

フォーカルポイントに植えたいブラシノキ、どのような植栽場所が適している?

日差しをたくさん受けて大きくなる雰囲気のブラシノキですが、意外にも日陰にも耐えます。といっても花を付けるのであれば明るい日陰がベターでしょう。
前述したように暑さや乾燥にも強いのが心強いところですが耐寒性はあまり高くありません。
関東以南であれば地植えOKですが、地面の凍結や霜が立つ地域などは庭植えにせず、大き目のプランターなどに植え付けて冬場は軒下にしまいましょう。

花は4 月下旬から6 月頃にかけて開花します。小さなぽつぽつしたものは花の蕾。

樹高は環境さえ合えば5ⅿ以上になることも。後にご紹介する剪定方法を取り入れて、ワイルドさを活かしながらも、ご家庭に合わせた大きさを保ちたいものです。

グングン生長したブラシノキの姿

花の後にずらりと並んで付いた不思議な卵のようなもの、これは何?

ブラシノキの花が終わった後、枝にまるで虫の卵のような枝と同色の丸いものが並んで付いているのを見たことがあるでしょうか?
害虫かはたまた卵か?ギョッとして植木屋さんに慌てて駆除を頼む方もいるようですが、これがブラシノキの実。ちょっと異様な雰囲気に感じる人も多いようですが、実だと思えばホッとしますね!

枝先に密集している穴の空いた卵のようなものがブラシの木の実

この不思議な形相の果実、中の種は熟すのに3 年ほどかかるようです。それが外に放出されるのはもっと先のこと。原産地のオーストラリアなどでは乾燥や山火事などの際、中から細かい種子が弾けて飛び出すのだとか。といっても国内ではなかなか飛び出る機会もないため、枝に10年近く付き続けます。
もしこれが目障りであれば、もちろん自分で取り除くことも可能です。後に紹介する方法で枝を抜くような剪定を行うことでコンパクトな樹形にも抑えられますし、中から種を取り出して育ててみるのも面白い試みかもしれません!
またこの枝、見た目も面白いのでオブジェとしても注目されており、花屋さんやインテリアショップでも売られています。
ブラシノキをお庭に植えたら、こうした楽しみ方にもトライしてみたいですね。

オブジェとしても人気の実の付いた枝はインテリアにも!

ブラシノキの品種には赤花以外にも白花やピンクなどもある!

実はブラシノキはオーストラリアを中心に30 種以上の品種が存在します。
日本国内ではよく赤い花の‘ドーソンリバー’が見られますが、ちょっと色がきついかも…という印象を持たれた方は、ネット等でも赤以外に白花や淡いピンクの花、四季咲き性など、さまざまな品種が流通し始めているので、ぜひチェックしてみて下さいね。

ただ、まだあまり出回っていない園芸品種となると入手が簡単ではないことも。白い花の‘ホワイトアイザック’であれば人気が高く取り寄せしやすい傾向があるので、「白い花のブラシノキ」とプランナーや植木屋さんに伝えてみましょう。

定番の赤花がトロピカルなムード漂う‘ドーソンリバー’

白花「ホワイトアイザック」は、赤花の情熱的な雰囲気とまた違い、とても清涼感のある雰囲気。赤・白両方を揃えてコントラストを楽しむのも面白いですね。

白花の‘ホワイトアイザック’

また花の赤みを抑え紫がかった色味が上品な‘パープルスレンダー’もおしゃれで、洋風にもモダンなテイストにもマッチします。

紫がかった花がよりエレガントで華やかな‘パープルスレンダー’

幹が縦にひび割れていて剥がれそう、枯れそうなの?病気なの?

このブラシノキのユニークな部分は実や花だけではありません。
幹をよく見てみると縦に何本も筋があり、ひび割れているような様子。
「年を取った木なのかな?」「枯れそうなのかも…」と心配に思われる方もいるようですが、これはブラシノキの幹の特徴。
無数の縦のひび割れが入り、剥がれはまた新しい幹の皮が生まれて更新され、生長していくのです。
間違っても枯れている訳ではないので、誤解のないように!

南国の地でまるで何十年も生きているような雰囲気が感じられます!

剪定したらブラシノキの花が咲かなかった!…となる前に
剪定時期や剪定位置を知っておこう

若い内は上へ上へと伸びていく枝も、次第に枝の重みで下へ下へと枝が垂れ下がって行くブラシノキ。
それはそれでワイルドな雰囲気が味わえますが、次第に横幅も取るようになるので上手く剪定を入れていきたいものです
といって、時期を考えずにガンガン剪定を入れてしまうと、その年は花がまったく咲かない…ということも。
そんな事態に陥る前に、花芽のできる時期と剪定の適した時期について知っておきましょう。

ブラシノキの花は4月下旬から6月頃にかけて咲きます。品種によっては四季咲き性のものもありますが、一般的に出回る‘ドーソンリバー’などの品種は、春から初夏にかけてが開花時期。
花はその年に付けた新しい枝先に咲かせます。花芽の付く枝は8 月頃までに伸びるため、夏以降に剪定を行ってしまうと花芽まで取り除いてしまう可能性も。

もし枝先が重く感じ始めたら、花が終わった後の枝を付け根の位置で切り戻すことで、新しい枝に更新させることができます。
または新芽が付く前の3 月上旬頃に行う手もありますが、ブラシノキは寒さに弱いため、この時期の剪定で枝が枯れ込むことも。積雪が多かったり寒さが厳しい年は避けた方が無難でしょう。

枝がどうしても通行などの邪魔になる時は、枝の根元から切り除く「枝抜き剪定」を行っても良いですが、基本的にはあまり細かく剪定せず、自然なスタイルを保ってこそブラシノキの良さを活かすことになります!

植え付けてからは手間も肥料もあまり必要とせず、自然に樹形が保って育ってくれるのがブラシノキの良い所。そのワイルドさを楽しみながら、のんびり育ててあげて下さいね。

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