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シマトネリコ

シマトネリコ <モクセイ科 常緑小高木>

艶のある小さな葉とナチュラルな樹形が爽やかな常緑樹!シンボルツリーとして、目隠しとしても不動の人気。

街のあちこちで当たり前のように見かけるようになったシマトネリコ、一般のお家のシンボルツリーとして、またショッピングセンター等の植栽にも使われることが多く、すっかりお馴染みの存在ですね。小さくて艶やかな葉が風に揺れる雰囲気は、メインツリーに目隠しにと大活躍の存在です。

シマトネリコが庭木として人気になった背景とは?

その魅力はやはり住まいを引き立ててくれる爽やかな株立(かぶだち)樹形、そして病害虫や寒さ暑さに強く、常緑樹でありながら暗くなりすぎない…等など、どれを取ってみても万能な特徴が挙げられるのではないでしょうか?

実はこのシマトネリコ、関東周辺で造園材料として使われ始めた歴史は浅く、庭木として一般に広く知れ渡ったのはここ15年前後のこと。今でこそ関東周辺での育苗、繁殖も一般的になりお値段も手ごろになりましたが、当初は原産地からの輸送費も上乗せされ、普通の庭木と比べてもびっくりするような高値で取り引きされていました。

ではその前はどこからやってきたのかというと、このちょっと南国らしい見た目のとおり、南アジアや東南アジアなど熱帯・亜熱帯に自生し、国内では沖縄等に見られるようです。

なぜこんな短い間に人気が高まったのか?

背景にあるのがガーデニングブーム。

昔ながらの和風の庭から洋風スタイルの庭への変遷の中で、一時はコニファなども人気を博したことは記憶に残る方も多いはず。ブームは次第に欧米の真似だけではなく、日本の街中でも違和感なく溶け込む近代的なデザインへと移り変わり、住宅デザインにもコンクリートや白壁、木などを取り入れたシンプルでモダンな家が増えていきました。

そこで注目されたのが、和洋どちらにもマッチするシマトネリコです。一年を通して建物を引き立ててくれるその姿は一気に注目株に昇りつめ、洗練された雰囲気を盛り上げてくれる重用な立役者になっていったのです。

人気のポイント

  • 自然な樹形で明るいイメージの常緑樹
  • 病害虫に強い
  • 暑さ寒さに強い
  • 近年はお値段も手ごろ

株の本数が全体のスタイルを決める!シマトネリコを選ぶポイント

「シマトネ」という愛称でも呼ばれるシマトネリコ。まずこの名前からイメージされるのが、株元から幹が何本かにょきにょき出ている「株立」(かぶだち)という樹形。まるで山の中に自生しているかのような雰囲気が味わい深く、シマトネリコを選ぶ家の大半がこの樹形です。

でも何軒かよく見比べてみると、とてもすっきりとした雰囲気に収まっているものもあれば、やけにモサモサしていて頭でっかちなものもあります。
この違いが何なのか?

お手入れの頻度の差もありますが、大きな違いは株数です。たまに一株から10 本近くの細い株が出ている木があります。株は多ければ多いほどいいだろう…と思われがちですが、その分、栄養が分散され一本一歩はか細いわりに枝先には当然ながら株数分の葉が付きます。つまり足は細いのに、頭は茂りすぎなアンバランスな姿になってしまうのです。

では株が3~4本程度と少なければいいのかといえば、今度は1 本1 本に栄養が行き過ぎて、やけに野太くて迫力ある樹形になっていきます。これも好みにもよりますが、やはりせっかくの株立であればほどよい樹形は自然な景色づくりには欠かせません。

ナチュラルな雰囲気を出すのであれば、大体5~6 本前後、多くても10 本以内の株数であれば、お手入れもしやすく、ほっそりとした美しいスタイルが保てるはずです。

手間を惜しまずほっそりスタイルを保ちたい!シマトネリコの育て方

病害虫にも寒さ暑さにも強いとあって、つい気軽に選びがちなこのシマトネリコですが、気を付けたいのが生長速度。環境が合えば、暖地ならば1 年で30~50㎝は生長するともいわれます。東京近郊でも、植栽時は大人の身長ぐらいだった木が7~8年で2 階の屋根に届いてしまった…という話も珍しくありません。2 階の屋根高といえば、10m前後、つまり4~5倍になるわけです。日当たりの良い場所であればもちろんのこと、暗い場所にも比較的耐えるため、光を求めて上へ上へと生長します。

お手入れはできれば年2回、秋から春にかけては混みあった細かな枝葉を払う軽い剪定(2,3月の厳寒期は避けます)、5月頃には混みあった大きな枝があれば、枝の根元から切って取り除く剪定をしてみましょう。(ただし花を楽しむ場合は花後の酷暑時期を避けて行いましょう)

どの枝を選ぶか難しいようであれば、少し離れた場所から全体を眺めて剪定する枝を選ぶと、ほどよいスタイルに落ち着きます。自分で剪定するのは難しそう…と構えすぎず、小さな枝からちょこちょこと葉張り(樹木の幅)や樹高(木の高さ)を抑えつつやってみましょう!きっと愛着も湧くと思います。

  • 生長速度が早いので頻繁に剪定する必要がある
  • 環境が合えば10~15mになることも

ストレスを溜めない!植える位置の決め方

シマトネリコを植える場所ですが、常緑樹とはいえ葉がまったく落ちないわけではありません。雨の後や季節の変わり目にはパラパラと葉を落とし、小さな葉はそれなりにお掃除も骨が折れるます。一度植えたものは簡単には移植できませんので、道路やお隣との通路、境界近くは避けるなど、じっくり検討しましょう。それだけで落ち葉掃除のストレスを大きく回避できるはずです。

ちなみに意外と知られていないのが花の発芽率の高さ。初夏に付ける枝先の白い花から種が落ち、人知れず芽吹いてあちこちで実生苗が生えたりすることも。小さなプランターに移せば意外とかわいいインテリアグリーンにもなりますが、シマトネリコはやはり芽吹きや発芽率がとても旺盛な樹木。定期的な剪定で大きさや花付きをコントロールすることが重要な栽培ポイントといえます!

初夏には白い花を咲かせるシマトネリコの木

  • 葉が小さく落ち葉が細かいため、一年を通して頻繁な掃除が必要
  • 通り沿いや境界線ギリギリの場所などは避ける
  • 幅、高さが出てくるため、他の木とは離して植える

葉が黄色くなったり、茶色く変色してしまった!シマトネリコが枯れそう?どうしたらいい?

つやつやとしたグリーンが綺麗なシマトネリコも、時に黄色や茶色に葉が変色したり、黒ずんでしまうこともあります。「病気なのでは?」「枯れてしまうの?」とちょっと心配になりますね。葉の変色の原因の多くは、11月頃からの急激な気温の低下によるもの。シマトネリコはもともと暖かい気候の木で、葉を落とさずに冬越しする常緑樹です。つまり、本来は寒さは得意ではなく、それなりのストレスになっているのです。人間にとっても厳しい寒さは体調にも影響するもの。それがどのように表れるかの違いですね。

変色した葉は落ち、春になればまた新芽も出て来て美しいグリーンに変わっていくので、冬の変色はあまり気にしすぎなくても大丈夫でしょう。ただ、寒さとは関係ない季節に葉がすべて茶色や黒ずんだ色に変色してしまったり、枝ごと元気がなくなった…という場合は一部が枯れ込んでいる可能性も。

この状態でよくあるのが、植え付け時の環境の変化によるストレスや、夏場に強すぎる剪定を行ったことによる「葉焼け」という現象。これも人間と同じで、突然、生活環境が変わったり、今まで経験したことのないような強い日差しを浴びることで大きなストレスになって起こる現象です。

もしご自宅のシマトネリコに思い当たる場合、注意して欲しいのが慌てて肥料などをあげないこと!弱った状態の木に強い肥料を与えることは、根を痛めるだけでなく、症状を悪化させてしまうことも。

まずは傷んだ枝葉などは取り除き、ホームセンター等に売られている植物や樹木の活力剤(市販品では発根を促進して弱った草木を回復に促す「メネデール」等がおすすめ)などを使って1~2か月様子を見てみて下さい。

まとめ

シマトネリコの選び方、育て方のポイント、しっかりつかんでいただけましたか?基本的にはとても生命力に溢れた木なので、まずは元気な苗を選んで、適した場所に植え付けてあげて下さい!あまり手を焼かなくても元気に育っていってくれるはずです。艶やかなグリーンや自然樹形を楽しみながら育ててみて下さいね。

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